あの音楽が癖になる。デヴィッド・リンチ映画「ブルーベルベット」

デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』。

リンチ映画の中でも大好きな作品で、個人的には学生の頃からのお馴染みの映画。

久しぶりに観てみたら思いのほか楽しめた。程よくあらすじを忘れていたことがよかったのかも。

デヴィッド・リンチ作品はときどき無性に観たくなる。

photo by Oscar Rohena

デヴィッド・リンチ映画「ブルーベルベット」

ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。

参照元http://movies.yahoo.co.jp/(Yahoo!映画)

冒頭から独特の世界観が癖になる。そして、誰もが心をくすぐられるこの曲。

劇中で何度も挿入される、ボビー・ヴィントンの「Blue Velvet(ブルーベルベット)」。

とりわけ話のキーマンとなる女性、イザベラ・ロッセリーニがステージで歌うシーンは、定番の赤カーテンも相まって、いかにもリンチらしい名シーン。

She wore blue velvet
Bluer than velvet was the night
Softer than satin was the light
From the stars

彼女は青いベルベットを身に付けていた
夜はベルベットよりも青く
星からの光はサテンよりもやわらかく

She wore blue velvet
Bluer than velvet were her eyes
Warmer than May her tender sighs
Love was ours

彼女は青いベルベットを身に付けていた
彼女の眼はベルベットよりも青く
彼女のやさしいため息は五月よりも暖かく
愛はぼくらのもの

切断された耳を偶然に見つけたことをきっかけに、主人公が興味の赴くままに危険で刺激的な世界に足を踏み入れていくというのが話の大筋。

退屈な日常から非日常に逸脱していき、後戻りができなくなる、事件に巻き込まれるというようなストーリーはよくあるが、不法侵入や覗き見、性的虐待というようなスリリングでインパクトのあるシーンが多く描かれている。

公開当時は本国アメリカでもセンセーショナルな作品であったとのこと。

確かに、ドロシー・ヴァレンズ役のイザベラ・ロッセリーニが演じたシーンは、ボロボロの状態で裸で外に出るカットや、完全に精神的に崩壊した姿が描かれるなど、万人受けするものではないかもしれない。

何はともあれ、迫力満載でいくつか頭のネジが外れた、デヴィッド・リンチ独特の世界感は魅力十分。

興味がある人はぜひ観てみてほしい。